一人一人の体は違うので、一つ一つのセッションには、
同じものになることはありません。
今日は私の視点から、「統合的に見る」ということ
の例を挙げたいと思います。
例えば、「腰が痛い」というクライアント
がいらっしゃいました。その方の体を見ます。
どの骨格がどのように歪んでいるから、
今の状態はこんな感じですよ、とスケルトンの
全身模型を使いながら説明していきます。
この姿勢で動作しているので、ある筋肉が
圧迫されて疲れが溜まっていくのかも知れませんよ。
ここと、ここですか?と聞いていきます。
でもそれだけではないかもしれません。
腰痛の原因の大半は科学的にはわかっていませんから。
腰だけでなく、お腹とのバランス、足とのバランスが
原因にもなります。
そこで実際にその箇所をみていきます。
実際に手を当ててみてみます。
カチコチの筋肉に手技で施術をしてみます。
「うーん、まだ響きがないですね。。」
自分の感覚では、筋肉が解放される瞬間に
ビーンという響きが手に伝わってきます。
言い換えると、筋肉がほぐれる瞬間だと分かります。
しかし、それが来ないということは、他にも原因が
あるのかも知れません。
何らかの理由で、体がそれを解放する準備が
できていないということになります。
そして、今度はカウンセリングになります。
してきたスポーツは?今の生活スタイルは?
ストレスはどんなときに溜まるの?
今のストレスレベルは?
そしてクライアントの生活パターンから
アプローチしていきます。
肉体的な使い方が関係しているのか、
それとも心理的な要因、ストレスなどが理由なのか。
心理的な悩み・トラウマや、何らかの原因で
ストレスレベルが高いままのときには、
筋肉や筋膜の変化が出てきにくいです。
「腰痛を引き出している根本には何があるのだろうか。」
これを一緒にさぐっていきます。
何かパターンがあるかも知れません。
話していくと、腰痛のでるあるパターンが浮かんできたりする場合があります。はっきりとは分からないこともあります。
話の中で、クライアントが生活スタイルで気づきが起きた場合、
心にビーンと響くものがあります。
クライアントの目の輝きや表情がそれを伝えてくれます。
この「気づき」が、体をほぐしてくれるきっかけを
作っていきます。筋肉の反応が良くなったりします。
体と心はつながっていますから。
そして手技に戻ります。
今できる範囲で体の緊張レベルを下げましょう。
筋肉のストレスを少しでも緩和しましょうね。
こうして施術後、セッションが終わります。
一つでも自分に響く気づきが生まれると、
それが生活を変えていくことにつながります。
自分について考える機会になります。
「体をみる」ということを、統合した見方をすると、
体だけでもなく、心だけでもなく、その両方から
アプローチしていくということになります。
そして自分への「気づき」を持って帰っていただきます。
この例のセッション後、クライアントは腰の
痛みの大部分は軽減したとのことでした。
根本から治るには、まだ他の場所からのバランスを
考える必要があると感じました。
体からアプローチするカウンセリングとでもいいましょうか。
統合的に見ていくと、そういうスタイルになっていきます。
今、そこで一人一人に合った施術が大切になります。