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ロルフィング&ボディーワークス [BLOG]

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トラウマリリース⑧ ~フェルトタッチ~

ここでロルフィング&ボディーワークスで行われる
トラウマリリースについて触れておきたいと思います。


ここで使われるフェルトタッチは、フェルトセンスという
言葉から名付けた、私が使う独特のタッチです。


フェルトセンスは、フォーカシングというアプローチを
作ったユージン・ジェンドリンが作った言葉です。


フェルトセンスは、言葉や感情にならないけれど、
何か意味のありそうな、身体的な「感じ」のような
ものです。


すごく掴み所のない抽象的な説明ですよね。しかし、
それがフェルトセンスです。まだ具体的に言葉では
表せない、もやもやっとした感じです。


ジェンドリンは、意識と無意識の境界で「フェルトセンス」
を体験することが、治療の本質であると考えます。


フェルトセンスは、明晰さ、本能的な力、トラウマを
変容させるのに必要な流動性といったものを広く
含む感覚です。


私の感覚から説明してみますと、フェルトセンスは、
例えばトラウマでいうと、受けたショックです。


ショックを言葉で表すと、怒りとか、悲しみとか、
物理的に受けた衝撃とかいろいろ言葉で形を
与えられるようになりますが、
その形になる前にある「!」です。


実は、受けた本人も気づいていないんです。認識できる
前のものですから。だから、抽象的になるのですね。


カラダは、言葉や思考で考えるのではない、感覚を通して
行われるコミュニケーション手段を持っていると感じます。

私は数多くの方達に触れるうちに、手の感覚による
コミュニケーションを通して、カラダの深い場所に
あるフェルトセンスに触れ、無意識下にある滞り
を解放していくフェルトタッチと出会いました。

これは、自分の知覚と感覚を全開にして身体に
触れていきますので、その状態を維持するために、
精神を集中して行います。

認識できる感覚になる前の感覚に働きかけていくのが、
フェルトタッチです。神経系と脳にある蓄えら
れた過剰なエネルギーに触れていきます。


フェルトタッチを受けているときは、受け手の身体は
通常反射の動作を起こします。動物がトラウマを
リリースするのと同じ感覚です。


受け手は眠っているような、深いリラックス状態と
なっているので、この感覚や動作を自覚することは
滅多にありません。


意識のある状態では、生態システムがショックを
解放するのがむつかしい、と判断しているかも
知れません。


というのは、思考が働いていると、脳が休まらず、
深い本能の部分に届きにくいのです。受け手の思考
(大脳皮質)が働いていると、私には、受け手の
身体がうすい膜状のバリアで覆われているように
感じます。


もし、受け手がリラックス出来ない場合は、まずは
リラックスすることを学びます。呼吸と、身体感覚
に委ねられるようにしていきます。


そして、深くリラックスできるようになったら、
フェルトタッチを使います。


フェルトタッチは、脳と神経系にある滞った、膨大な
エネルギーを段階的に取り除いていきます。
そうすると、何が起こるでしょうか。


神経系が自己調整能力を取り戻すと、五感がクリアに、
鮮明になっていきます。そして、自分という存在を
より明確に実感しやすくなっていきます。


自分の感覚や実感が薄いことから生じる、摂食障害や
解離、外傷後ストレス障害(PTSD)などの
トラウマ症状が少しずつ軽減していきます。

また、五感や自分という感覚が強くなればなるほど、
いつの間にか自然と見る世界が変わっていきます。
その人の周りで起こる出来事も変わっていきます。

こうした変化を自分で観察できるようになれば、
トラウマの経験を克服したと言えます。


トラウマのショックを解放し、トラウマを
克服したあとは、自分のトラウマ体験を解釈し
直すことができるようになるかも知れません。


その人の体験によって、どれくらいのショックが解放
される必要があるのかは個人によって異なります。


それは、トラウマがどれだけ深い経験となり、どれ
くらいの期間影響を与えて続けてきたかによります。


そして、どれだけ神経系に過剰なエネルギーを溜めているか、
脳に思考パターンを作っているかにもよります。


大抵の方は、数十年にも渡り、トラウマのショックを身体に
留めています。


トラウマが癒えるまで、数ヶ月の人もいますし、
人によっては数年かかるものもあるかも知れません。


フェルトタッチによるトラウマリリースは、とてもやさしい
方法でトラウマエネルギーが解放されます。トラウマ解放
の目安は、フェルトタッチを使ったときに、身体からの
反応が弱まり、収まっていくことです。動物がトラウマ
をリリースする時と同じです。


身体感覚からのアプローチは、トラウマが癒えるプロセス
を強力に推進します。


そして、トラウマから癒されると、トラウマ体験に
左右されることなく、安心し、自分らしく人生を
前進させていくことができるのです。

トラウマリリース⑦ ~トラウマ克服とその手法~

基本的に、トラウマを解放し克服に至るプロセスでは、
トラウマの記憶をありありと思い出す必要
はありません。


トラウマの体験を具体的に思い出させることを
強いるようなセラピーやカウンセリングは
良くありません。


なぜなら、無防備な状態で、トラウマの場面を思い出すと、
セカンドトラウマといって、実際トラウマ体験が起こった
ようなショックを再び受ける場合があるからです。


このように実際に出来事が起こらなくても、受ける
ショックもあります。これは、トラウマが脳や神経系
の問題であるということを示します。


一方でカウンセリングでよくあるそうですが、被害者は
自分が体験したトラウマを話をストーリーのように
しゃべるけれど、それが何も深い部分からの解放に
つながらないことです。


トラウマの被害者は、自分に起こったことを話すことに
は慣れているけれども、自分のことではないように、
淡々と話すことがあります。


これは、脳の大脳新皮質(思考を司る部位)によって
ストーリーは語られるからです。


理性が制御し、感覚が伴わない思考のみでは、
トラウマエネルギーは解放されません。


トラウマが癒えるのは、もっと深い本能を司る、爬虫類脳
からです。そして、トラウマが解放されるときには、
何らかの感覚が伴います。


ですから、心理学でも、感覚とともに感情を表現させる
アートセラピーや演劇の枠組みと技法を用いたサイコ
ドラマなどがあり、感覚とともにトラウマをリリース
する手法があります。


そして、ソマティックサイコセラピーという、精神よりも、
より身体感覚に焦点を当てた、心理学療法があります。
ハコミセラピーや、センサリモーター・サイコセラピー
などです。


さらに、純粋に身体感覚からトラウマを癒す、ソマティック・
エクスペリエンスがあります。これは一言で言うと、
脳や神経系にとっては、終わっていないトラウマ体験を、
身体の感覚と動作を通して、少しずつ終わらせてあげよう
という手法です。


また、ロルフィング&ボディーワークスで使われる
フェルトタッチは、手を通して、滞ったトラウマ
エネルギーを徐々に解放する手法です。


これも、手に反応するカラダの反射動作を通して、
トラウマのショックを身体から抜き、脳や
神経系のトラウマ体験を終わらせます。


一つ言えることは、身体感覚からのアプローチは、
トラウマが癒えるプロセスを強力に推進する
ということです。

つづく

トラウマリリース⑥ ~トラウマは皆持っている~

トラウマと聞くと、何か大変なことが起こったと
思われるかも知れません。


ある意味それは正しいです。トラウマを受けた側
にとっては、生命を脅かされるようなショック
だったのですから。


一つ大事な視点は、その出来事よりも、その人に
とってトラウマ体験がどのようなインパクトやシ
ョックを本人に与えたのか、という視点です。


痛み、というものは、それを受けた本人にしか、
その大きさは測れないからです。


「一般的に」という物さしは確かに存在しますが、
それはあくまでも目安に過ぎません。


例えば、私にもトラウマはあります。

私のトラウマの一つは受験勉強でした。何のために
勉強するのかも分からずに、ただただ、目的も分か
らないまま、座って勉強させられました。


自分が勉強するという選択肢しかない。まだ受験を
始めたのが小さかったですから、自分が外部の環境を
コントロールできない中、何かをさせられ続ける
という苦痛は、小学生の高学年から始まり、
大学受験まで続きました。


私は記憶力の良い方ではありませんし、計算も苦手です。
受験には全く向いていないタイプです。正直で真面目
でしたが、2年間大学に受からずに浪人もしました。 
先生を最後まで心配させていました。


小学低学年でした公文式では、夜まで残ってやっていたのに
何度も何度も計算が合わず、結局最後までのこっていました。


計算は、答えが合わない、が強い印象として残りました。
大学受験でも、数学はいくら勉強しても点数が
上がりませんでした。


小学生の高学年の塾では、テストを受ける度に、低い点数=自分
のように評価され続けていました。自分が檻に閉じ込めら
れているような印象でした。


今でもまだ、自分が何かをさせられているという象徴で、
たまに受験が夢にでてきます。


大学を卒業しているはずなのに、夢の中の私は、また大学の
受験をしようと進路を無理矢理決めようと頑張っています。


あるいは、小学生の私は、難解なテストを受けています。
理解しようとがんばっても、どうしても理解できません。


大学も卒業し、海外まで行って学び、独立した今でも
受験の頃の夢を見ることがあります。受験の夢を見た
ときには、夢から覚めると、今でもホッとします。


今はそのトラウマ経験が自分の人生を左右することは
ありません。逆に、外部の環境で、自分が窮屈になって
いることはないか、という注意を受験の夢を通して
喚起してくれています。


性的虐待や家庭内暴力のようなトラウマではありませんが、
私にとっては受験の苦痛は長い期間にわたり、
インパクトを与え続けたものでした。


トラウマには、大きなショックでボンッと一度に
インパクトが与えられるものや、繰り返し、
繰り返し、小さなショックを与え続けられる
ものがあります。


トラウマ経験は自分が無力に感じます。それは、
自分が周りの環境をコントロールできない中、
またそれを理解できない中、外部から圧倒的
な力の支配を受けるからです。


自分が理性を持って対処するため、そのショックは、
無意識下に留まります。無意識下に眠る膨大な
ストレスのようなものです。


このように、トラウマは出来事それ自体よりも、
その出来事から自分がどのようにショックを受けた
かにより、その大きさや深さが決まるのです。


もう一つ例を挙げると、地震などの天災なども
トラウマになり得ます。日本人にとって地震の
揺れは、ある程度慣れているかも知れませんが、
外国人にとっては、命を脅かすほどの恐怖にも
なりうるのです。


トラウマは出来事よりも、受けた本人がどれだけ
出来事からショックを受けたか、ということです。


一つの生命があると、そこには一つのドラマが
あります。


日常生活に支障が出るほどでは無いにしろ、私たちは
皆トラウマ体験を少なからずしていると言っても
過言ではありません。


そして、そのトラウマ体験は、無意識下から意識下に
影響し、それは普段の思考パターンなどに現れ、
そして、知らないうちに、人生に影響し続けて
いるかも知れないのです。

つづく

トラウマリリース⑤ ~トラウマと心の傷~

トラウマは、よく心の傷といいます。なぜでしょうか?
心に傷を負ったら、心からでないと治す方法は
ないのでしょうか?


いいえ。そうではありません。心の鏡は、身体です。
実は、身体からトラウマを克服することの方が
近道なのかも知れないのです。


心の傷は、身体へのショックでもあります。


心の傷から感情が溜まります。また、それによって身体が
ストレスを溜めます。


心に受けた傷は、行動パターンとして身体に現れます。


思考のパターン、そして行動パターンは、神経系や脳に
その情報があります。ですから、トラウマは、神経系の
問題なのです。


ココロもカラダも、一つです。
そのどちらも切り離して私たちは存在していません。


心が閉じれば、身体は閉じます。悲しみや怒りなどの
感情を溜めていても、身体は閉じてしまうのです。


逆に身体が開けば、感情が流れ始め、心が解放されるのです。
トラウマは、心のブロックであり、身体のブロックであり、
そして実は神経系の問題なのです。


つづく

トラウマリリース③ ~身体に潜むトラウマ~

さて、その生徒の名前を、エイミ(仮名)とします。


エイミと私は、学校のクリニックにある個室で、練習
しました。学校では、クリニックにクライアントが
きていないときには、自由に練習させてもらえます。
どれだけ利用させていただいたことか。
ありがたかったです。


まずは、ふつうのスウェディッシュマッサージを
シーツで覆う一般的な施術で慣れました。


エイミは、トラウマの体験については話しを向けません
でしたので、私は何も触れませんでした。


胸をシーツなしで練習できるようにしたいという
エイミの希望をかなえるように、彼女のペースと
やり方で練習を進めました。


胸といっても乳房の脂肪の部分ではなく、大胸筋の
筋肉の部分です。ほかの部位と何ら変わりません
が、胸が覆われていないというだけです。


私とは胸を覆わないときも安心できたらしく、
最初の緊張以外は、ふつうに練習をすることが
できました。


彼女にとっては、大きな前進だったらしく、とても喜んで
いました。クラスでは男性に触れられることすら抵抗感が
かなりあったようでした。


私も彼女が壁を越えられて安心したのですが、
トラウマは胸ではなく、別の部位に潜んでいました。


練習中に、腰周りに手を触れようとしたときです。
彼女の顔が渋り、カラダがかすかに震えだしました。


そのときは、私は何が起こったのか分かりませんでした。
そして手を一度離し、もう一度同じように手を置こうとしたら、
またカラダがガタガタ震えだしました。


その当時は、トラウマのことを知りませんでしたので、
サッと手をどけました。そうしたら、
震えは収まっていきました。


エイミも、それ以上練習することは望みませんでしたので、
そこで控えました。


カラダに蓄積したトラウマのショックがどう解放されたら
良いのか、その前にそもそもトラウマについて知らなかった
ので、何もできることはなく、練習は終わりました。


ただ、今考えると彼女にとっては、トラウマをリリース
できる良い機会だったのだということが分かります。


自分がトラウマのことを分かっていたら良かったのに、
とちょっぴり苦い後味が残った練習となったのでした。


それから、トラウマのことを知ろうと思い、学び
始めたのです。

つづく

トラウマリリース② ~トラウマの克服に向けて~

ここで私が、Boulder College of Massage Therapy で、
スウェディッシュマッサージを学んでいたときの
話を少しさせていただきます。


私は、女性の胸をシーツで覆わないで、練習させてもらうのをためらっていました。


文化的な違いもあり、これは自分には無理だ、ととても恥ずかしかったのを覚えています。


その上たまたまですが、なんとクラス14人中私1人が男性でした。しかも、クラスメートは、知らない人ばかりでした。


また、アメリカでは多いのですが、ゲイ(レズビアン)の方達もクラスに4人ほどいて、その中の2人ほどは男性を嫌っていました。


そんな中、一人の女性に胸をシーツで覆って練習していました。そしたら、練習後に、


「私は、胸の大胸筋のところが一番リリースしてほしいのに、あなたは、異性にセラピーをするときに、自分が恥ずかしいという理由で、それをしない。それは、あなたがセラピストとしてどうなの?」


と投げかけられたのです。ショックでしたが、ハッと気づきました。性的な考えに捕われていたのは、私の方だったのです。


文化的な違いはもちろんありますが、それでももしも人の体を1つの命として扱ったときには、恥ずかしいなどという思いがあってはならないのです。


それからは、先生にみてもらいながら、一生懸命自分の弱さ・壁と対峙したものです。


その後も、自分の苦手な相手にマッサージセラピーをすることに努めました。


病院で妊婦さん、病院の手術前後の患者さん、癌やHIVなどの病気の方、ホスピスでは、数ヶ月後に死が訪れる方たちを相手に手を置いて経験を積みました。赤ちゃんへのマッサージも学びました。


その過程で、自分が持っている文化的な壁や、自分の中の壁を乗り越えていきました。そういう経緯から、おそらく自分が選ばれたのだと思います。


さて、話は戻り、スウェディッシュマッサージを練習してほしいと言ってきた女性の生徒のエピソードに戻ります。


つづく

トラウマリリース① ~トラウマの克服に向けて~

ボディーワークに、トラウマリリースを追加しました。


アメリカにいたときから、トラウマのことについては、
非常に関心がありました。


アメリカでは、子供の3人に1人の割合で、何らかの
性的虐待を受けているという報告があります。


また、男女の割合は、だいたい半々です。


性的虐待の被害者は、日本の場合女性が多いと思われ
ますが、おそらく男性の被害者もかなりいるのでは
と思います。


性的虐待、性的暴行を受けたという被害は、社会的に
表に出ず、結局は、自分で抱え込んでいる人が
多いと思います。


アメリカのマッサージセラピーを学んでいたときに、
クラスメート達の間でも、経験した人は幾人もいました。
最初話を聞いたときにはびっくりしたものです。


私がマッサージセラピーの学校で、アドバンスのコースを
受けていた頃のエピソードです。トラウマがカラダに
残っていた女性にワークしたときのちょっぴり苦い話です。


ある日、一人の女性の生徒が私に話しかけてきました。
私はその生徒のことを知りませんでした。


スウェディッシュマッサージを一緒に練習してほしい、との
申し出でした。先生から僕を薦められたとのことでした。


なぜ私だったのかは、先生の判断で安心して任せられる
と思ったそうです。その先生に習ったわけではありません
でしたが、当時、学校で私を知らない先生はいませんでした。


人一倍、努力をしていて、人一倍練習していて、いつも質問
をしまくって、テストはいつも居残りで最後までやる、
みたいな。後から聞きましたが、腕の評判も上々だった
ようです。


その生徒は、性的虐待のトラウマの傷があり、男性に
触れられるのに、拒絶反応があるので、男性に触れられ
ることに慣れるため、でした。それで選ばれました。


スウェディッシュマッサージのクラスでは、女性は胸を
シーツで覆わないで、男性とも練習し合います。


これについては、私にも苦い経験があります。

次回に続きます。

顎関節症の原因

顎関節症の主な原因は、

①歯の噛み合わせ

②姿勢…寝ているとき

③全身のストレス量


です。それぞれ見ていきたいと思います。


①噛み合わせについて


①に関しては矯正歯科に治してもらうのがベストです。しかし、矯正歯科にも、噛み合わせを分かっているところと、分かっていないところがありますのでご注意を。


治療をして1~2日したときに、噛んだときにキチッと噛んだ感覚があるかどうか、違和感がないかどうかが鍵です。


噛んだときに歯が噛み合わさっていなくて、浮いている感覚があれば、それは調整不足です。また、治療したところだけ噛み合わさって、ガチガチ当たる感覚がずっと残るのも、調整不足です。


この噛み合わせがうまくいっていないと、安定する居場所が見つからず、全身のストレスになります。歯を食いしばるときには、首には多大なストレスがかかります。


キチッと噛み合わさってから、グッと噛んだときに、全体がクッションがあるように少し沈むくらいの遊びがあるのがベストです。その感覚に調整してくれる歯科を選ぶことは、非常に大切です。

②姿勢


ここでは、寝ているときの姿勢がまず、一番重要です。寝ているときにリラックスできない人がたくさんいらっしゃいます。


寝ているときにも、立っているときのように背骨、腰、そして首のカーブが自然に保てるような枕を選ぶ必要があります。


また、枕は、低反発ではなく、高反発のものがよいです。そば殻やストローの入ったものでも良いです。要は、心地よいくらいに、下から押し返してくれるある感覚があるのが大切です。


低反発枕では、その押し返してくる感覚がないので、筋肉がリラックスすることができません。ますますコリが強くなります。

③全身のストレス量


これは、顎関節症の原因が顎だけにあるわけではないということです。顎関節症には、夜に歯ぎしりをする方が多いですが、実は歯ぎしりには、それをする原因があるのです。


歯ぎしりは、身体が肉体的、精神的に溜まったストレスのエネルギーを、身体の外に出そうとする、身体システムの反応の一つです。


ストレスを抜かないと、身体は正常に機能できませんから、それは身体の防衛反応の一つかも知れません。ただ、歯を食いしばる負担が、歯、顎、首、肩に及ぶ影響までは考えてくれないのです。


凝り固まった顎、首、肩はさらに多くのストレスの原因となり、また歯ぎしりを加速させます。そうしてスパイラルが続いていくのです。


顎関節症がある方は、全身のストレス量も大きいです。ストレスが溜まると、筋肉が緊張状態を保ちます。首、肩を絶えず緊張させて、ますます顎関節症の症状が悪化することにつながります。


こうなると、いてもたってもいられない不快な状態がずっと続きます。寝ても疲れがとれないという原因にもなります。


この全身のストレスを抜いてあげることも大切です。


①は歯科の役目ですが、噛み合わせが良くなったら、あとは、ガチガチに緊張している筋肉、筋膜をボディーワークでほぐしてあげるのが効果的です。たまったストレスを開放するために、ゆっくりゆっくり、筋肉、筋膜をストレッチしていきます。


歯の噛み合わせと、顎、肩、首、そして全身にわたり、溜まったストレスを抜いてあげること、それが顎関節症を改善する鍵となってくるのです。


当セラピースタジオにも、顎関節・フェイシャルヘッドトリートメントを受けにくるクライアントさん達がいらっしゃいます。


「顎が開きやすくなった。」
「首にあった鉛が取れた。」
「こんなにも軽かったのですか。忘れていました。」
「首が回るようになった。」
「顔が動かしやすい(笑顔 」


などの感想をいただきます。以外と、顎関節症に悩み、どうしようもなく、それが当たり前になっている方達が多いのに驚かされます。そんな方達に、「楽な状態」を思い出していただけたらと思います。

ロルフィングとアレクサンダーテクニーク

ロルフィングと、アレクサンダーテクニークの
違いについて自分の思ったことを書いてみます。


最近、アレクサンダーテクニークの本を読んだり
Y-tubeの動画を見ていました。


ルーリー・ウェストフェルトの「アレクサンダーと私」には、
アレクサンダーに学んで、彼の意図を解明したことを
こう説明している箇所がありました。


「アレクサンダーが、首との関係からみて頭が前へ
いこうとする傾向は、頭と首の並び方を改善する」


「背中全体を骨盤をふくめて上へいくように思う。」


「新しい頭と首と背中のパターンを働かせるために、
たえず繰り返しそれを思うこと。」


アレクサンダーテクニークでは、首と頭、
それから骨盤を含めた背中の関係を重視します。


そしてムーブメントの方向性は全体的に上方です。
アレクサンダーテクニークのインストラクターで、
首が上へ伸び、頭が全体的に前に伸びている
方がおられました。


上と前への意識が、骨格をそのように
動かしているのだと感じました。


一方、ロルフィングでは、体の一部が全体との
関係でどう位置しているのかという関係性を考えます。


また、ロルフィング、ロルフムーブメントの動作の方向性は、
上方と下方、さらには、前方後方も考えていきます。


まず体の一部と全体を考えるとこうなります。


首を考えるときには、
首と頭、首と背中、首と腰、首と骨盤、首と膝、
首と足首の関係を考えます。


一つの箇所が全体に対し、どのような関係を
保っているのかを考えていきます。


背中でも背中のカーブと首のカーブ、腰のカーブ
お尻のカーブ、膝のカーブ、足首のカーブ
というように、全身のカーブに対し、背中のカーブ
がどうバランスを保っているかを考えていきます。


このように、常に個別の箇所が、全体との関係性において、
どのようにバランスを取っているのかを考えます。


アレクサンダーテクニークは頭と首が前へ、上に行く
(胸椎は下という教え方もあった)特徴があります。


ロルフィングでは、上方(空)と下方(地)の両方の
方向性を常に考えます。


ロルフムーブメントでは、頭は上方へ伸びます。
しかし、頭が上方へ伸びるのと同時に
足の裏の感覚を広げて体重を委ね、
下方へも伸びます。


膝はフッと力を抜いて、肩胛骨や腰はそのまま
重さを感じて、骨盤の後ろにも感覚を保ってと。


上下前後の感覚を育てていきます。


木が根を生やし、茎や葉が大空に伸びていく、その体
バージョンです。


こうして見ていくと、アレクサンダーテクニークは、
上への意識を改善したい方に、特にお薦めのようです。
上への意識に対して多彩なエクササイズがあるワーク
だと思いました。


ロルフィングは、上方(空)と下方(地)、体の前方と後方
の関係性からみた、全身のバランスを整えたい方にお薦めです。
ロルフムーブメントも、数多くのエクササイズを持ち、
動作感覚、バランス感覚を育てていきますよ。


今日はロルフィングとアレキサンダーテクニークについて
考察してみました。

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