師匠にもう一度会って、レッスンをしてもらった。
師匠の名前は、Doug Jones。
今まで、マッサージセラピスト、ポラリティーセラピー、
クレニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)、心理学、
日本での合気道の訓練など、様々な経歴がある。
今は、人間のエネルギーフィールドに
働きかけていく方法でセラピーをしている。
久しぶりに会った喜びを分かち合い、
そしてレッスンに入った。
師匠にマッサージベッドに横になってもらい、
師匠ののカラダに手を置く。
うーむ、反応が出てこない。なぜだろう。。。
師匠の、きびしいまなざしが飛んできた。
師匠:「ケージ、私はそんなケージと会いたいのではないよ。
私の知っているケージは、もっと楽しく、好奇心に溢れて
いたよ。」
手を置いただけでこう言われた。
アメリカとブラジルから帰ってきて、一年半。
日本での文化的な側面に、自分を適応させてきた。
日本では日本のやり方があるからだ。
師匠はこう続ける。
「日本には日本の文化の中でのやり方があるだろう。
日本人への礼儀とか、繊細さへの対応とか。
そういうのもあるのはわかる。でもね、
もっと自分色を出して。」
自分の手の質を限りなく透明にしようとしていた。
相手のカラダからの反応を聞くために。
それは非常に大切なことだ。
それは師匠も分かってくれた。
でも、師匠の言うとおり、自分色をもっともっと出して
行くべきだということも思っていた。
アメリカやブラジルで経験を積んできた、そのすべてを
もっと出していきなさい、と言われた。
日本という文化に適応しようとするあまり、そんなにも
自分の表現を制限していたのか。
でもある意味では納得だった。
師匠をマッサージベッドに横たわらせたまま、
自分はソファーのところに歩いて行って
どかっと横になって、しばらくエネルギーが
沸いてくるのを待っていた。
師匠は目をつぶったまま、ベッドに横になっていた。
制限を外すと、思い出してきた。
本来の自分は、もっともっと好奇心旺盛で、明るく、
子供のように質問をしまくる。そうして、体得する
まであきらめない。そんな楽しい自分がでてきた。
そうそう、こんな感じ。
そうしたら、目をつぶったまま、突然師匠が笑いだした。
「あははははっ、ケージ、それそれ、あははは。」
うーん、この師匠にはかなわないなあ。
人の中にあるエネルギーの質を勝手に
読まれる。
ケージ:「OK,Doug I am back here. I am ready for working with you. (師匠、分かったよ、僕は戻ってきて、準備ができたから始めるよ。」
そう言うと、マッサージテーブルの回りをぐるぐる
歩きながら声をかけた。
師匠:「それそれ。そのユニークさがいい!」
自分の手を置いた。今度はちゃんと反応が出てきた。
それに、部屋の雰囲気がとても軽くなったのを感じていた。
師匠:「ケージ、部屋の空気を感じてごらん。分かるだろ?」
師匠も同じように感じていた。
今度は、どの手の質感に師匠が出会いたいのか、という
レッスンに入った。軽いタッチなのか、それとも、しっかり
したタッチなのか。
軽いタッチでは反応があまりなかったので、しっかりした
タッチに変えたら反応がでてきた。
次に、反応を見るためにまた軽いタッチに変えた。
師匠:
「ケージ、今私のカラダがどの質感を
求めているのかが分かっただろう?
でも、交互にしていたら、とってもエネルギーを
使うから、君が疲れてしまうよ。
ケージは日本で、とってもエネルギー
を使いながらワークしているね。
それに、交互にしていたら、受け手のカラダが
錯乱してどう反応したらいいのかが、
分からなくなるときがあるよ。」
ケージ:「それは一理ありますね。」
ケージ:
「2つの方法で試したら分かったけれど、
じゃあ、どうやって手のタッチの質を変えないで、
相手の様子が分かるの?」
師匠:
「今のように一度つながったら、相手のサインを待ったらいい。
相手の豆電球がポンッと点灯するのを見たらいいんだよ。
エネルギーのチャネルは、筋膜みたいなより
肉体的なものかもしれない。
はたまたトラウマのようなもっと繊細な
ものかもしれない。
クレニオ(頭蓋仙骨療法)なんかの髄液の流れる
のクレニオリズムの波長かも知れない。
感情的には喜びや悲しみかもしれない。
はたまたスピリチュアルの何かからかも知れない。
豆電球がポンッと光るのをみたら、自分の質感を
それに合わせていけばいいのだよ。
自分の中を変えるのさ。テクニックではなくてね。」
セッションの最後に、もう一度自分の質感を変えて、
師匠のカラダを見た。
一瞬でどこがキーになっているのかが分かった。
入ってきたというのが正しいかもしれない。
師匠の右足外側の筋肉をぐーっと押していくと、
師匠
「わお、バーン、ケージ。そう!どうしてそこが分かったんだ?そこは今私がワークを今欲している場所だよ。最近そこがどうしても張ってきていたんだ。」
ケージ:
「そこもそうだけれど、ここもだね。
ちょっと深いところ。ここ、ここ。」
師匠:「フゥー。」
師匠の顔が笑顔になって、呼吸が深くなっていった。
相手のサインを読んで、自分の質感を変える。
レッスンは合格といったところだろうか。
自分の手を感じてもらって、その手の質を自分の内側で
変えていけるようにすることを学んだ。
反応が起こるように、自分から調節していける。
エネルギーのことは、漠然としていて一つ一つを言葉で
表現することは簡単ではないのだけど、師匠はそれを
クリアにしてくれる。そんな師匠に感謝だ。
やっぱりここにはたまに帰ってきたいと思った。
ご飯を食べて別れるときに、
師匠「I am so glad that you came to see me! My Friend!!」
友達のケージがここにまた会いに来てくれてとってもうれしいよ。」
師匠は自分のことを友達というふうに表現してくれた。
アメリカならではのフレンドリーな関係だ。
友人から間接的にだけれど、師匠は自分のことを
とても尊敬しているって言ってくれていることを聞いた。
ありがたいことだ。
来年は、今よりも、より自分の色を前面に押し出した
セラピーを展開していけたらいいなと思う。
またそして、それを師匠に見てもらおう。
師匠、どうもありがとうございました。



![ロルフィング&ボディーワークス [BLOG]](../images/title/title_blog.jpg)
