ボディワイズ(ジョセフ・ヘラー、p39)からの抜粋。
「順応性があるということは、柔軟でしなやかで、
再生可能で、変化しても壊れたりしないということ
だ。
人体はそれが可能なように設計されている。
幼児や子供が遊んだり、自分の可能性の限界に
挑戦している姿を観察していると、順応性
は人間の天性の一つであることがよくわかる。
しかし、老人が仕事をしているところを見ていると、
若い頃のしなやかさは消え去り、頑固さや硬直
がそれにとって代わっているように思われる。
そして、それは老人にともなう避けがたい事態
だとはする社会通念がある。
だが、もしその通念が誤りだとしたらどうだろう?
私たちが老化のせいにしているさまざまな兆候が、
じつは長年にわたって身体を誤って使ってきた
結果、構造的歪みが大きくなりすぎて快適に
動けなくなっているだけとしたら?
身体を徐々にすり切らせた結果、本来の復元力
が働かなくなり、ボロボロになっているのだと
したら?
またもし、自分にこうしたダメージを与えない
ですむ、正しい身体の使い方をまなぶことが
できるとしたら?
そして、さらに既に存在するダメージをいくらか
でも解消できるとしたら?」
ロルフィングのムーブメントの先生達は、
60歳に近かったり、60歳を超えていたり。
でも、その身体や動作に惚れ惚れしたのを覚えて
います。自然体で力が入っていないのに、
スッと伸びている背筋。
「How life moves」の著書である
Caryn Mchose は、50歳代後半なのに、どう見ても
40歳代半ばにしか見えませんでした。
外見もさることながらその動作は、20代でも真似
できない柔軟さがあり、その動きに見とれてしまった
のを今でも思い出します。
それでいて、年を重ねてきた知恵のつまった
奥深さが感じられます。
こんな年齢の重ね方ができるのか!
かなりショックでした。動作もさることながら
考え方も柔軟で、まだまだ学び続けようと
いう意欲があり、とても生き方が前向きでした。
私はもう歳だから、という生き方がそこにはなく、
いつまでも若く生きる知恵と感覚が、ロルフィング
の要素には詰まってるのだと思います。
私たちは、身体に人生を乗せています。心理的な
要因が骨格の動きに現れ、親を見て育った
その動きが身体には内包されています。
やってきたスポーツでの身体の使い方、会社で
身体を酷使してきた刻印、そんなものが詰まっています。
そんなものが重なって、今の動作を作っているのです。
いつまでも身体を柔軟に保つことは、
すなわち、心をいつも若く保つことでもある。
その柔軟さは、顔の表面にあるツヤやシワだけでなく、
たたずまいや歩き方などの動作に出てくるものです。
芯からキレイになることは、外見が変わることだけ
でなく、内側からの動きが変わることなのです。
今の自分が変われば、過去への見方も変わります。
そして、未来への希望がでてくることでもあると、
そう思うのです。



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