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トラウマリリース③ ~身体に潜むトラウマ~

さて、その生徒の名前を、エイミ(仮名)とします。


エイミと私は、学校のクリニックにある個室で、練習
しました。学校では、クリニックにクライアントが
きていないときには、自由に練習させてもらえます。
どれだけ利用させていただいたことか。
ありがたかったです。


まずは、ふつうのスウェディッシュマッサージを
シーツで覆う一般的な施術で慣れました。


エイミは、トラウマの体験については話しを向けません
でしたので、私は何も触れませんでした。


胸をシーツなしで練習できるようにしたいという
エイミの希望をかなえるように、彼女のペースと
やり方で練習を進めました。


胸といっても乳房の脂肪の部分ではなく、大胸筋の
筋肉の部分です。ほかの部位と何ら変わりません
が、胸が覆われていないというだけです。


私とは胸を覆わないときも安心できたらしく、
最初の緊張以外は、ふつうに練習をすることが
できました。


彼女にとっては、大きな前進だったらしく、とても喜んで
いました。クラスでは男性に触れられることすら抵抗感が
かなりあったようでした。


私も彼女が壁を越えられて安心したのですが、
トラウマは胸ではなく、別の部位に潜んでいました。


練習中に、腰周りに手を触れようとしたときです。
彼女の顔が渋り、カラダがかすかに震えだしました。


そのときは、私は何が起こったのか分かりませんでした。
そして手を一度離し、もう一度同じように手を置こうとしたら、
またカラダがガタガタ震えだしました。


その当時は、トラウマのことを知りませんでしたので、
サッと手をどけました。そうしたら、
震えは収まっていきました。


エイミも、それ以上練習することは望みませんでしたので、
そこで控えました。


カラダに蓄積したトラウマのショックがどう解放されたら
良いのか、その前にそもそもトラウマについて知らなかった
ので、何もできることはなく、練習は終わりました。


ただ、今考えると彼女にとっては、トラウマをリリース
できる良い機会だったのだということが分かります。


自分がトラウマのことを分かっていたら良かったのに、
とちょっぴり苦い後味が残った練習となったのでした。


それから、トラウマのことを知ろうと思い、学び
始めたのです。

つづく

トラウマリリース② ~トラウマの克服に向けて~

ここで私が、Boulder College of Massage Therapy で、
スウェディッシュマッサージを学んでいたときの
話を少しさせていただきます。


私は、女性の胸をシーツで覆わないで、練習させてもらうのをためらっていました。


文化的な違いもあり、これは自分には無理だ、ととても恥ずかしかったのを覚えています。


その上たまたまですが、なんとクラス14人中私1人が男性でした。しかも、クラスメートは、知らない人ばかりでした。


また、アメリカでは多いのですが、ゲイ(レズビアン)の方達もクラスに4人ほどいて、その中の2人ほどは男性を嫌っていました。


そんな中、一人の女性に胸をシーツで覆って練習していました。そしたら、練習後に、


「私は、胸の大胸筋のところが一番リリースしてほしいのに、あなたは、異性にセラピーをするときに、自分が恥ずかしいという理由で、それをしない。それは、あなたがセラピストとしてどうなの?」


と投げかけられたのです。ショックでしたが、ハッと気づきました。性的な考えに捕われていたのは、私の方だったのです。


文化的な違いはもちろんありますが、それでももしも人の体を1つの命として扱ったときには、恥ずかしいなどという思いがあってはならないのです。


それからは、先生にみてもらいながら、一生懸命自分の弱さ・壁と対峙したものです。


その後も、自分の苦手な相手にマッサージセラピーをすることに努めました。


病院で妊婦さん、病院の手術前後の患者さん、癌やHIVなどの病気の方、ホスピスでは、数ヶ月後に死が訪れる方たちを相手に手を置いて経験を積みました。赤ちゃんへのマッサージも学びました。


その過程で、自分が持っている文化的な壁や、自分の中の壁を乗り越えていきました。そういう経緯から、おそらく自分が選ばれたのだと思います。


さて、話は戻り、スウェディッシュマッサージを練習してほしいと言ってきた女性の生徒のエピソードに戻ります。


つづく

トラウマリリース① ~トラウマの克服に向けて~

ボディーワークに、トラウマリリースを追加しました。


アメリカにいたときから、トラウマのことについては、
非常に関心がありました。


アメリカでは、子供の3人に1人の割合で、何らかの
性的虐待を受けているという報告があります。


また、男女の割合は、だいたい半々です。


性的虐待の被害者は、日本の場合女性が多いと思われ
ますが、おそらく男性の被害者もかなりいるのでは
と思います。


性的虐待、性的暴行を受けたという被害は、社会的に
表に出ず、結局は、自分で抱え込んでいる人が
多いと思います。


アメリカのマッサージセラピーを学んでいたときに、
クラスメート達の間でも、経験した人は幾人もいました。
最初話を聞いたときにはびっくりしたものです。


私がマッサージセラピーの学校で、アドバンスのコースを
受けていた頃のエピソードです。トラウマがカラダに
残っていた女性にワークしたときのちょっぴり苦い話です。


ある日、一人の女性の生徒が私に話しかけてきました。
私はその生徒のことを知りませんでした。


スウェディッシュマッサージを一緒に練習してほしい、との
申し出でした。先生から僕を薦められたとのことでした。


なぜ私だったのかは、先生の判断で安心して任せられる
と思ったそうです。その先生に習ったわけではありません
でしたが、当時、学校で私を知らない先生はいませんでした。


人一倍、努力をしていて、人一倍練習していて、いつも質問
をしまくって、テストはいつも居残りで最後までやる、
みたいな。後から聞きましたが、腕の評判も上々だった
ようです。


その生徒は、性的虐待のトラウマの傷があり、男性に
触れられるのに、拒絶反応があるので、男性に触れられ
ることに慣れるため、でした。それで選ばれました。


スウェディッシュマッサージのクラスでは、女性は胸を
シーツで覆わないで、男性とも練習し合います。


これについては、私にも苦い経験があります。

次回に続きます。

ストレ~ッチ!

今日も、桟橋横にあるデッキスペースでストレ~ッチ
していました。


ストレッチと、ロルフムーブメントを組み合わせて、
コアからびよ~んって伸びていきます。


走る代わりに、最近はウッドデッキのストレッチに
すっかりはまってしまいました。ほぼ毎日です。


川に落ちないようにする手すりの下方は、ワイヤーで
柵みたいになっているんです。


そのワイヤーに足を置いて、ワイヤーの弾力を使って
ストレッチすると、動作の力が、カラダの
中を伝わっていくのが分かるんです。


カラダも、コアが伸びる感覚を感じることができる
快調さがあります。


これも、受け続けているロルフィングのおかげです。


黄色い帽子をかぶって、弁天橋から見えるウッドデッキで
ストレ~ッチしていたら、多分私です(笑


首をウニウニっと伸ばし、カラダを左右に傾けて開き、
手から足のつま先まです~っと、プルプルしながら
伸ばしている人がいたら、確実に私です(笑


声、かけないでください。恥ずかしいですから。


というのは、ウソ。声かけて参加してもいいです。


桜木町はこんなスペースがあるので、すばらしい
なあと思います。橋を渡る人は見ていきますけどね。


そんなことをしながら、超シンプルで、効果的な
ストレッチは出てこないかな~っと、楽しみながら
やっている今日この頃でした。

顎関節症の原因

顎関節症の主な原因は、

①歯の噛み合わせ

②姿勢…寝ているとき

③全身のストレス量


です。それぞれ見ていきたいと思います。


①噛み合わせについて


①に関しては矯正歯科に治してもらうのがベストです。しかし、矯正歯科にも、噛み合わせを分かっているところと、分かっていないところがありますのでご注意を。


治療をして1~2日したときに、噛んだときにキチッと噛んだ感覚があるかどうか、違和感がないかどうかが鍵です。


噛んだときに歯が噛み合わさっていなくて、浮いている感覚があれば、それは調整不足です。また、治療したところだけ噛み合わさって、ガチガチ当たる感覚がずっと残るのも、調整不足です。


この噛み合わせがうまくいっていないと、安定する居場所が見つからず、全身のストレスになります。歯を食いしばるときには、首には多大なストレスがかかります。


キチッと噛み合わさってから、グッと噛んだときに、全体がクッションがあるように少し沈むくらいの遊びがあるのがベストです。その感覚に調整してくれる歯科を選ぶことは、非常に大切です。

②姿勢


ここでは、寝ているときの姿勢がまず、一番重要です。寝ているときにリラックスできない人がたくさんいらっしゃいます。


寝ているときにも、立っているときのように背骨、腰、そして首のカーブが自然に保てるような枕を選ぶ必要があります。


また、枕は、低反発ではなく、高反発のものがよいです。そば殻やストローの入ったものでも良いです。要は、心地よいくらいに、下から押し返してくれるある感覚があるのが大切です。


低反発枕では、その押し返してくる感覚がないので、筋肉がリラックスすることができません。ますますコリが強くなります。

③全身のストレス量


これは、顎関節症の原因が顎だけにあるわけではないということです。顎関節症には、夜に歯ぎしりをする方が多いですが、実は歯ぎしりには、それをする原因があるのです。


歯ぎしりは、身体が肉体的、精神的に溜まったストレスのエネルギーを、身体の外に出そうとする、身体システムの反応の一つです。


ストレスを抜かないと、身体は正常に機能できませんから、それは身体の防衛反応の一つかも知れません。ただ、歯を食いしばる負担が、歯、顎、首、肩に及ぶ影響までは考えてくれないのです。


凝り固まった顎、首、肩はさらに多くのストレスの原因となり、また歯ぎしりを加速させます。そうしてスパイラルが続いていくのです。


顎関節症がある方は、全身のストレス量も大きいです。ストレスが溜まると、筋肉が緊張状態を保ちます。首、肩を絶えず緊張させて、ますます顎関節症の症状が悪化することにつながります。


こうなると、いてもたってもいられない不快な状態がずっと続きます。寝ても疲れがとれないという原因にもなります。


この全身のストレスを抜いてあげることも大切です。


①は歯科の役目ですが、噛み合わせが良くなったら、あとは、ガチガチに緊張している筋肉、筋膜をボディーワークでほぐしてあげるのが効果的です。たまったストレスを開放するために、ゆっくりゆっくり、筋肉、筋膜をストレッチしていきます。


歯の噛み合わせと、顎、肩、首、そして全身にわたり、溜まったストレスを抜いてあげること、それが顎関節症を改善する鍵となってくるのです。


当セラピースタジオにも、顎関節・フェイシャルヘッドトリートメントを受けにくるクライアントさん達がいらっしゃいます。


「顎が開きやすくなった。」
「首にあった鉛が取れた。」
「こんなにも軽かったのですか。忘れていました。」
「首が回るようになった。」
「顔が動かしやすい(笑顔 」


などの感想をいただきます。以外と、顎関節症に悩み、どうしようもなく、それが当たり前になっている方達が多いのに驚かされます。そんな方達に、「楽な状態」を思い出していただけたらと思います。

早稲田大学・スポーツ科学研究科

ファイル 198-1.jpgファイル 198-2.jpgファイル 198-3.jpg

先日、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科・スポーツ科学部
の研究室を訪れました。


ロルフィングのトレーニングが横浜で開催されていますが、
その解剖学の講師、ルイス・フェルナンドがブラジルから
来日していました。


フェルナンドは、オランダのアムステルダムで開催された
国際筋膜学会(インターナショナルファシャルコングレス)
で早稲田大学の川上泰雄教授と知り合ったそうです。


今回、フェルナンドが来日するので、二人が関心のある
研究をやってみようということになったそうです。
私もフェルナンドのお供で同席させていただきました。


手技を使った前後の、筋肉、腱の収縮を超音波で測ります。
今回は、背中にワークした後に、ふくらはぎにある、
腓腹筋、ヒラメ筋、アキレス腱などを測定しました。


また、実際にふくらはぎをワークして、その後の測定
も行いました。


背中をワークしてふくらはぎを測定する。筋膜のつながり
を数字で、写真で実証できたらおもしろいです。


結果は、また教えていただけるようです。


ロルフィングは、クライアントとのワークで、施術の
臨床結果は数多くありますが、本格的な科学的なデータは
それほど集積していません。


ヨーロッパや、ブラジル、そしてアメリカでは一部の
ロルファーが研究を進めています。しかし、日本では
まだまだです。


これから、筋膜へのアプローチやロルフィングが、
科学的根拠に基づいて研究されていくと良いと思い
ます。これは、ロルフィングの創始者、アイダ・ロルフ
博士も望んでいたことです。


私は探求者ですが、科学者ではないので、マニアックな
知識には乏しいです。


しかし、筋膜、筋肉、神経系に働きかける確かな手は
持っています。


機会があればこの分野を勉強させていただきながら、
手技の方で協力できれば良いなあと思ったのでした。

研究室での初体験は興味深く楽しかったです。
貴重な体験をありがとうございました。

カラダの中心軸とは?

ロルフィングでは、カラダの真ん中のラインをミッドライン
と呼んでいます。中心軸のことです。


このミッドラインというのは、骨格の真ん中のラインではなく、
実は常に動いているものです。


もしも、カラダのミッドラインをワークしようとすると、
まずは、カラダの前面のラインと、後面のラインを
ワークしなければなりません。


なぜなら、ミッドラインはそのどこか真ん中に存在
するものだからです。


ロルフィングの課程で、第一セッションでカラダの
前面を、また第二セッションの背中のワークで、
後面を意識してワークするのも、ミッドラインに
働きかけるためです。


そして、また第五セッションで、コアの前面、
第六セッションでコアの後面に働きかけます。


こうして、前面、後面を何回にもわけて、表面から
コアにかけてワークしていくことで、受け手の
ミッドラインが確立していくのです。


その人の体の軸が立ってくる、ということですね。


ラインを失っている状態ということは、カラダの前面か、
後面の一方に、その人が捕らわれている状態です。


例えば、猫背、これは、完全に前面に捕らわれている
状態です。このパターンは多いです。


反対に、腰痛を持っている人の中には、腰がぎゅっと
いつも縮まっている人が多いです。これは、
後面に捕らわれているパターンです。


反対に、ミッドライン、中心軸が確立している状態
とは、前屈と後屈が柔軟に行われるときです。


構造的に、カラダの前面、後面にワークし終わるのが、
第6セッション目です。前面、後面の構造を自由にします。


ただ、構造を自由にしても、それを使えるように
ならなくてはだめです。


前面と、後面を自分で、自由にしならせられるようになる、
これがものすごく重要になってきます。


その鍵が「呼吸」、です。第一セッション、第三セッション、
第五セッション、第七セッションと、順に自由に
しておいた呼吸が、前面と後面につながって、
始めて機能的に自由になります。


私は、この課程をムーブメント2から、8.9.セッション
中でやっていきます。


そして、前面と後面を自分で自由にしならせることが
できるようになると、その間にある中心軸が保てる
ことにつながっていきます。


生命のエネルギーの源は、この背骨の自由さ・柔軟さ
に起因すると考えます。


うつや、うつになりかけの方は、私の観察ではまず、
この背骨が固くなり、しならないようになっています。


もし、背骨のしなりを感じないと、疲れやすくなります。
自分のカラダが自分のではないように、動かしづらく
なります。


背骨が柔軟さを取り戻し、自由にしなると、自分らしさ
を感じます。元気になり、なぜか目が輝いてきます。
私は、それがその人らしさ、だと思っています。

アーティストが受けるロルフィング

歌を歌う人にロルフィングは効果的です。


声がず~っと伸びるようになります。


そして、オクターブが上がります。


それもトニックマッスルと呼ばれる、腹横筋と呼ばれる
筋肉の使い方と、呼吸法が合わさると、
できるようになります。


ただ、ここに行くまでは、内臓空間がびよ~んと
伸びてこないといけません。


骨盤底や、口腔底など、解放すべき箇所がたくさん
存在します。


だから、手技も必要になります。骨格の制限を
取って、そして、動作の制限を取ってあげます。


そうすると、声がびよ~んと伸びて飛んでいくようになります。


ギターを弾くアーティストなんかも、ロルフィングは
適しています。


よく腱炎になって、ピアノがひけなかったり、ギターの
ピックを早く動かせない、という話しを聞きます。


そういう方は、良く腕をこわばらせて楽器を弾きます。


しかし、カラダの軸を使う弾き方は、カラダに力が
入ることなく、楽に早く動かせるのです。


そうしたときに、パフォーマンスがぐ~んとアップ
します。


アーティストの、パフォーマンス向上に
ロルフィングはお薦めですよ。

からだが動かない2つの理由

肩がこる。

または、肩が上がらない。

呼吸が苦しい。

腰が痛くて動けない。

膝が痛くなる。


などなど、体が自然な状態でないとき、痛みなく自然に
動かないときの原因は二つに分けることができます。


一つは、カラダの構造から。


長年の姿勢や、使い方から来るのが原因です。
筋膜を伸ばしたら改善するものです。


もう一つは、機能的な不全。
構造はおかしくないです。動く可動域はあるのに、
例えば肩が上がらない、など。


よく原因不明と言われるものです。
どこに行っても、治らない。
しかし、原因はあります。


ストレスなどの心理的要素が原因で、それがトリガーと
なっているもの。


幼少期の心理的な傷。


呼吸が浅くなったり、目眩がしたり、眠れなかったり。


自律神経失調症とよくひっくるめて言われることも
ありますね。


原因がわからないけど、確かに自律神経がきちんと
働いていない、ということです。


あるいは、特定の文化の中で、この方が姿勢が良い、
など当たり前になっていることを、無意識に
自分が真似ているとき。


親や、兄弟を知らず知らずのうちに真似ているとき。


知らず知らずの間に影響を受けていることが、
当たり前のカラダの使いかたとして定着し、
それがカラダの不調や痛みの原因になる
ことがあります。


それが原因でからだが自然に動かなくなったというのは、
本人は、気づいていないことも多々あります。


カラダに触れて施術しているとき、その原因がときに
声を挙げて主張していることがあります。


「この、ここのこわばりは何が原因なのでしょうねえ。
 例えば、~ことありますか?」


などの問答を繰り返していくと、受け手がハッと
何十年も前の出来事に気づくことがあります。


いったん、原因を意識下で認識できると、その後の
変化が加速されます。


ところで、例えば心理的要因で、何十年も繰り返してきた
緊張を、すべて1セッションで解消するのは
むつかいしいです。


雪が降って、またそこに降って、雪自身の重さで、
氷のように固まっている。それを徐々に溶かしていく、
そんなイメージです。


しかし、少なくとも、原因をクライアントが認識することで、
その緊張への対処方法が分かるようになります。


そうすると、緊張をそこから積み上げる原因を
作らなくなっていきます。


施術では、タマネギの皮をむくように、一つの層を
解放して、また一つ深い層を解放し、、、
丁寧にゆっくりと皮を剥いでいきます。


氷を溶かし続けます。


一つの人生があれば、そこに一つのドラマがあり、
そのドラマが、カラダに刻まれていきます。


それが良い影響を与えているのであればいいのですが、
負の影響を与えている場合は、できるだけ解放してあげる
必要があります。


そうすると、フッと人生で背負っていた重荷を下ろす
ことができ、その分、自分らしさを思い出せるのです。

ロルフィングのコアとスリーブ

ロルフィングでは、1~3の表層(スリーブ)に働き
かけるセッションと、4~7に働きかけるコアの
セッションがあります。


どうして表層とコアを分けているのでしょう?


コアとは何かというのは、ロルフィングのコミュニティ
の中でも度々議論されるのですが、簡単な理解は、
内臓空間です。


お口から食べ物が入って、肛門から出て行く空間です。
一つのチューブのようにつながっています。


スリーブとは、コアを包む周りの部位すべてです。


私は、ロルフムーブメントをしているときに、
喉が開く体験をして、コアのつながりを感じました。


呼吸で息を吸うときに、チューブの部分が一つに
繋がっている感覚です。


体内の圧力は一定に保たれているので、コアの空間全体が
吸気で膨らむ感じです。言い換えると、口から肛門までの
一つの風船が膨らむ感じです。


しかし、内側の風船(コア)は膨らんできてくれたのに、
体が自由な感じではありませんでした。


風船が周りを包む骨格に押しもどされて、
膨らめなかったのです。


その理由は、首周り、肩の上部、肋骨の筋筋膜が
完全に緩んでくれていなかったからでした。


なるほど、ロルフィングの1~10セッションのレシピを
アイダ・ロルフ博士が、なぜコアとスリーブに分けたかが
感覚でわかりました。


先に1~3セッション目でスリーブ(表層)の筋膜を
リリースするようにレシピが作られているのは、


4~7セッションでこのコアのチューブがビヨーン
と伸びる、または風船が膨らむためには、


内臓空間を包んでいる、この周りのスリーブ・表層が、
コアの風船の伸びを邪魔しないようにするため
だったのだ、と理解することができました。


だから、表層というのは、しばしば誤解されますが、
物理的に皮膚に近い浅い筋膜、というわけではありません。


コアに対して、それを包む表層の筋筋膜です。


4~7セッションでコアが十分に開けるように、
その周りのすべて(表層・スリーブ)の部位に、


1~3セッションで十分に柔軟性・弾力を取り戻しておく、
という意味だということです。


私は一ヶ月に一度はロルフィングのセッションを
受けていますが、毎回未だに気づかされることが
あります。


ロルフィングを受け続け、体を理解すればするほど、
ロルフィングの創始者、アイダ・ロルフの、驚異的な
洞察力を思い知らされるのでした。




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